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Genie Partners 河野 博

Startup Story

外資系コンサルティング会社、ベンチャーを経て起業。現在、会員制レストラン・サービス紹介サイト「genie crown」を運営する、株式会社Genie Partnersの河野博氏にお話を伺いました。
 
コンサルタントを経て素材系ベンチャーへの転職
 京都大学農学部を卒業後、外資系コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーに入社、戦略やM&Aを担当し、国内外企業のコスト削減とポートフォリオ戦略などに従事していました。コンサルタントとして充実した毎日を過ごしていましたが、大学で水資源利用工学を専攻していたことから、エネルギー業界や素材業界がおもしろそうだなと思うようになってきました。
 ちょうどその頃、ヘッドハンターの方から素材系ベンチャーである株式会社TBMの話をいただきました。水を使用せず紙に代替するものを作るというTBMの事業は、学生時代の研究と近しいものを感じ転職しました。
 
社長と近い距離感で生まれた気持ちの変化
 ベンチャーに移ったのは、世の中を変えたり、影響力を持つためにはプレイヤーにならないと、との思いがあったからです。しかし、社長との直のやりとりで議論や意見の食い違いなどを経験し、コンサルティング時代に培った経営理論だけではなく、経営者だけが見ている景色があるのだろうと考えるようになりました。自分には参謀が性に合っていると思っていましたが、何かを変えたりインパクトを与えるには参謀では限界がある、とも感じるようになってきました。
 そうするうちに起業に対する意識が徐々に高まり、TBMを退職、起業への準備を始めます。通常なら会社在籍中に起業準備を進めるのが常套かと思います。もし私が、TBMのようなベンチャー企業ではなく成熟した会社にいたとしたら、副業という選択肢もあったのかもしれません。しかし、私は昔からひとつのことに全力で情熱を注ぐタイプの人間です。自分自身でなにかをやりたい、という気持ちを抱きながらTBMの仕事を続けるのは、どっちつかずになりそうでTBMにも失礼だし、自分の思考を整理する必要もあると思い、TBMを退職し起業することを決意しました。
 
忙しい日々の原動力となっていたプライベートのひととき
 コンサルティング時代から、忙しい日々のなかで食事やサービス、癒しといったエンタテインメントが自分のがんばる原動力になっていました。ユーザーとして口コミサイトなど様々なサービスを利用してきましたが、いまいち信頼できるものがない、しっくりくるものがないな…と感じていました。たとえば飲食店。サイト上ではとても高評価なのに、いざ訪れてみるとサービス・質ともにそれほどでもない、というお店があり、せっかくの休日に残念な気持ちになってしまうことが少なからずありました。
  IT業界の広告やマーケティング技術が向上するなか、微妙なものでも良く見えてしまうような現象が起きている気がしていました。起業を考えた際、今の自分がやるとしたらITとエンタテインメントを組み合わせたものしかないと直感していたので、それなら「食」「癒し」「遊び」を包括したエンタテインメント分野で、上質で極上のサービスを探すことのできるコミュニティを立ち上げたいと思いました
 
エクスクルーシヴなコミュニティをめざして
 genie crownは、ハイクオリティでありながら世の中にオープンになっていないところフォーカスし、自分の行きつけを見つけてもらうエクスクルーシヴなコミュニティです。1度にどっと来られると困る店舗さんもいらっしゃるので、今は医師、パイロット、弁護士、外資系金融コンサルタントといったハイエンドな方々に会員を限定しています。
 普通ではなかなか見つけられない隠れ家や隠れメニュー、限定サービスを、食に限らず癒しや遊びのカテゴリでも提供できればと考えています。コンシェルジュサービスに近いかもしれないですね。リクエストサービスも特長のひとつで、誰かのリクエストに対して共感を示す「Me too!」が一定数集まれば実際にサービスを作っていくということもやっていこうと考えています。
 
非大衆的かつ質の高い店やサービスを開拓する日々
 会員制や紹介制のレストラン、サービスを優先的に口説きに行っています。宣伝も何もせずに繁盛しているお店は顧客評価が高いということです。お店を開拓するやり方には2パターンあって、ひとつは記事などを見て気になったお店を訪問するのと、もうひとつは紹介ですね。
 空間、サービス、商品、3つの質が揃っていることに加え独自性も意識しています。自分やチームメンバーも必ず1度は体験して自信を持っておすすめできるお店だけを出しています。ただ最終的にいちばん大切なのはユーザーの意見なので、今後ユーザーの反応を見ながら、場合によっては掲載店舗やサービスの入れ替えもやっていく予定です。掲載許可は10軒訪問して2~3軒くらいの割合でいただける感じです。意外と良いお店ほど集客に悩んでいたりするんですよ。質は良いのにマーケティングがなかなかうまくいかないとか、立地条件が良くないというだけで知られていないお店やサービスが多くあるので、そういったお店やサービスにスポットライトが当たればとも思っています。
 
ひとり起業の苦労と醍醐味
 起業をしてからこれまででいちばん苦労したのは、エンジニア探しです。起業をするときに思い描いたのは、ビジネスを考える人間とエンジニアリングを任せられるCTOの二人三脚でやっていくイメージでした。エンジニアを探すにあたり、知人という知人に声を掛けたり、紹介アプリなども利用しましたが、自分のいたコミュニティがIT業界とまったく違う分野だったこともありなかなか見つかりませんでした。もう無理だと思った時、自分の求めるスキルとパッションの合う人に出会うのと、自分がある程度のスキルを身に着けるのと、どちらが現実味がある確率だろうと考えたら後者でした。それなら、自分でやろうと思って2017年8月から独学で勉強を始めました。
 まだまだ甘い部分はありますけれど、サービスのベースはすべてひとりで作りました。今後はエンジニアも探していきたいです。知り合いにアドバイザーはいても、実際にはあらゆることを自分ひとりでやっている感じなので…。現在進行形の苦労ですかね(苦笑)。
 一方、起業して良かった点は最終的に自分で決められることです。自分の頭で考えたことを実践し、結果を見て修正するプロセスが醍醐味。すべてひとりで企画・営業・エンジニアリングもやっているので、0から1を作り上げる大変さが勉強になりますね。
 取材させていただくお店の経営者や、店長、大将とお話させていただくと、彼らの言葉に重みを感じます。ひとつのサービスを作ることはとても複雑だと感じますし、自分の知らない世界に触れられることも贅沢な経験です。その後に美味しい料理を食べられるというのも含めて(笑)。
 
NetLandとの出会い
  会社を登記する直前、腰を据えて働けて他の起業家の方々とも会えるような場所を探していて、偶然NetLandを見つけました。軽い気持ちで来てみましたが、美しく開放的なスペースを無料で使用できることがありがたいと思い会員になりました。
 エンジニアリングを独学でやっているので、主にその部分を相談しています。写真が多いコンテンツなので表示の高速化であったり、インフラまわり、コンテンツデリバリーネットワークの活用などについてアドバイスをいただいています。UI/UXの相談が出来たのも大きかったですね。サイトを人に見せたときの反応が目に見えて変わりました。西麻布のすばらしいレストランもご紹介いただくなど、本当にいろいろな面で恩恵にあずかっています。
 
海外展開も視野に。エンタテインメントに革新を
 現在は11月のローンチに向けてコンテンツの準備をしています。今後はリクエストもどんどん受け付けて、エンタテインメントの会社とコラボレーションしたりしながら、今までにないような新しいコンテンツを作り出すところに早く行きたいと考えています。2020年3月末にはユーザー数1万人、コンテンツ数300くらいをめざしています。その先には、ハワイなど海外展開も視野に入れています。ユーザーの方の豊かさをサポートするサービスを作っていければと思っています。
 
【河野 博氏プロフィール】
2009年京都大学農学部卒業後、外資系コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーに入社。主に戦略とM&Aを担当。その後エネルギーや素材業界に興味があったことからベンチャー企業 株式会社TBMに転職。経営企画として交渉、新ビジネス立ち上げに参画。2018年6月、株式会社Genie Partnersを設立、11月より会員制エンタテインメントサイト「genie crown」をローンチ予定。
 
【genie crown】
株式会社Genie Partnersが運営する会員制レストラン紹介サイト。ハイエンド層に会員を限定。月額980円で一般サイトなどには掲載されていない会員制、紹介制レストランやサービスを提供していく。
https://www.geniegeniegenie.com/teaser

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