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Montag Design 中山 隆司

Startup Story

人の価値観を別視点で展開することにフォーカスした音楽ジャケットフレーム「THE MUSIC FRAME」を開発された、株式会社Montag Designの中山隆司氏にお話を伺いました。

文系学部はほぼアウト…、就職氷河期の世代
 当初は美術大学を目指していたのですが結局受験はせず、法政大学文学部英文学科へ進学。映画好きだったことから漠然と映画に携わる仕事に就きたいと考えていました。就職活動の最中、世間ではCGが出始めており、クリエイティブ精神が再燃。就職活動を辞めてデジタルハリウッドへ。大学の卒業論文を書きながら1年間デジタルハリウッドで合成などのCG編集を学び、その作品を持ち込む形で就職活動を再開しました。
人間の価値とは何だろう、答えを見つけるための起業
 卒業後に入社したのは映像製作会社でした。今でこそ全てデジタルですが、当時はまだテープと半々くらいの割合で合成作業をしていました。それから2年後、プレイステーションの映像を作らないか、と友人伝いに話をもらってソニーへ転職。デザインディレクターとしてプレイステーションのUXを手掛けました。時を経てゲームもオンライン化へ移行。ゲームを体験してくれる人がその世界の一員としてゲームに参加している実感と、世界中の人々が繋がっている感覚を得ることが出来ました。新たな時代の幕開けを間近で体験出来たことが、今の自分の原点だと思っています。
 世の中の進化の本質は本当はそこに無いのではないかと思っても、作り手としてはそこに価値があるんだと信じて続けていくしかないですよね。その頃から、人の価値ってどういうものかというのをずっと考え続けていました。
日中は会社員、隙間時間にプロダクト開発。いわゆる週末起業家としての活動
 2018年に株式会社Montag Designを設立。と言っても週末起業家で、平日はこれまでと変わらずに仕事をしています。仕事の合間を縫って「THE MUSIC FRAME」という製品を開発しており、2月中にプロトタイプが完成予定です。これは音楽再生と同じタイミングでそのジャケットを表示するジャケットフレームで、スマートスピーカーに曲名を言えば、ジャケットが出てくる仕組みになっています。そして曲の切り替わりで、次の曲のジャケットが自動的に表示されます。ジャケットフレームの機能のみで、敢えてスピーカーは付けていません。なぜジャケットだけを表示するフレームであるかというと、近年はアルバム単位で曲を聴くことよりも、お気に入りの1曲1曲を聴くというスタイルが普及したことで家の中がBGM化し、流して聴いていると「これ、何の曲?」ということが多々あると思います。音楽に合わせてジャケットフレームがあることで空間の味付けになり、音楽体験が相乗した感覚になると思うのです。
昔はジャケット買いなんて言葉がありましたよね。それくらいジャケットにはアートな威力があったのです。だからと言って今のアーティストがジャケットのクオリティを下げているかというと、決してそんなことはなくてクオリティは音を明示化したものとして強い存在感を表現しています。しかしながらジャケットを目にする機会が減り、音楽を目で見るということが少なくなりました。そこに意外と需要があるのではないかと考えたのです。
朝の迎え方に新しい価値が生まれる目覚まし時計
 「THE ALARM CLOCK」という目覚まし時計のプロトタイプも週末の空いた時間に作成中です。世界のライブカメラを纏めているアプリケーションがあるのですが、主に天気や報道に使われています。それをエンターテインメントとして連動出来ないかと模索しています。自分の時間で起きるのが辛いのならば、世界の様々な時間やシーンなどに助けてもらおうという発想です。世界中の人々が順番に朝を迎えるタスキを渡し合い、「起きる」という役割を果たすイメージですね。仕方なく起きるのではなくて、自分の番だから起きる。今までとは違う朝の迎え方があるのではないか、という新しい価値の提案です。会社名の「MONTAG(月曜日=ドイツ語)」はそこに通じています。これがあるから気持ちが上がる、と思ってもらえるものを作りたいと思っていて、この気持ちが私のプロダクトのベースになっています。
“これからの価値”をより多くの方に伝え、共感してもらいたい
 現在は副業としてこの事業をしています。これまで社会人として数々の経験をさせていただいたことをふまえ、今度は自分の思うところを始めたということです。人はモノが形になると印象が劇的に変わります。どんなに言葉で伝えてもそれは空想の世界であって、どのようにいいのか、というのは実体験からしか生まれないもの。多くの方に体験してもらいたいと思う反面、利益を追求するあまり、削ってはいけないところまで削らなくてはならない部分が出てきます。ビジネスとなると急にリアルな話になってしまい、それによって大事なものを失うと元も子もありません。まずはきちんとモノを作り、説明出来るところに持っていきたいと思っています。今回のプロダクト以外にも幾つかの構想があるので、順番に実現していきたいと思っています。
【中山 隆司氏プロフィール】
1972年生まれ。法政大学文学部、デジタルハリウッド卒業後、映像制作会社に入社。その後転職し、PlayStationのデザインディレクターに就任。2018年、株式会社Montag Designを設立、「THE MUSIC FRAME」などのプロダクト開発を手掛ける。
【THE MUSIC FRAME】
株式会社Montag Designが手掛ける音楽ジャケットフレーム。音楽再生と同じタイミングでそのジャケットを表示するジャケットフレームで、スマートスピーカーに曲名を言えばジャケットが出てくる仕組み。曲の切り替わりで、次の曲のジャケットが自動的に表示される。
https://www.montagdesign.com 

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